低分子合成技術と電気生理技術を組み合わせた
イオンチャネル創薬スペシャリストの新たな挑戦

ラクオリア創薬の強みである低分子創薬やイオンチャネル創薬を支えるコア技術をご紹介します。長年にわたり培った熟練の技術を土台にしつつ、ラボオートメーションのような次世代を見据えた新しい技術を取り入れることで、創薬技術のアップデートを続けています。

自動合成装置

合成化学者が行っている化合物合成業務を自動化することができる装置です。試薬秤量や合成反応、後処理から粗生成物取得までの各工程を自動で行い、CAPシステムと連動させることで構造活性相関研究を加速しています。手動操作で合成を行う場合と比較して約10倍(当社実績)の高効率化を実現しています。

CAP|自動精製システム

不純物を含む化学合成サンプルを自動精製するシステムです。精製⇒秤量⇒溶解⇒分注の各工程を自動統合化したCAP(Centralized Analysis & Purification)は、手動操作と比較して約5倍(当社実績)の高効率化を実現することで、週200化合物もの純度保証された溶液サンプルを評価へ供給可能です。

計算化学・AI

これまでに蓄積された化合物の構造とその評価情報などの多次元データの解析から、化合物の活性・薬物動態・安全性を予測し、効率的な化合物のデザイン・合成を展開しています。最近では、AIによる化合物創出やバーチャルスクリーニングにも取り組んでいます。

マニュアルパッチクランプ法

イオンチャネルの機能を評価するために必要不可欠な電気生理学実験の技術です。単一細胞におけるイオンチャネルの機能を高精度で評価することができますが、高度な実験技術と豊富な経験が必要とされます。

オートパッチシステム|
Qpatch, Qube 384

マニュアルパッチクランプを自動化したイオンチャネル評価装置です。マニュアルパッチクランプに匹敵する高い精度の評価が可能ながらも、高効率に電気生理学評価のハイスループットスクリーニング(HTS)を実現できる実験装置です。

薬理・安全性・代謝試験

化合物の情報は二次元コードで管理され、薬物動態や安全性などのプラットフォーム化された試験が正確かつ迅速に自社で実施できる体制を整えています。試験の結果は速やかに社内データベースに登録され、構造活性相関研究に活用されています。

微小電極アレイ|MEA

神経細胞などの興奮性細胞における細胞外電位の測定や、神経ネットワークの電気的な活動評価ができる装置です。微小電極が埋め込まれた専用プレート上で細胞を培養することで、ラベルフリーでリアルタイムな細胞の電気的な活動を評価することができます。

自動分注機やロボットによる スクリーニングシステム

リキッドハンドリングやロボットアームなどの自動化装置を、各種評価に用いる測定装置にインテグレーションすることで、ハイスループットスクリーニングのコスト削減を図っています。少数精鋭の研究員で多検体を高効率・高精度に評価するために積極的な自動化を進めており、各メーカーの技術者と協力しながら、ラクオリア独自のオートメーションシステムも構築しています。