当社は、2019年11月16日~18日に米国フィラデルフィアで開催された「米国心臓協会学術集会(American Heart Association (AHA) 2019 Scientific Sessions)」において、CRHR2拮抗薬(化合物コード:RQ-00490721)の研究成果を、名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座循環器内科学(室原豊明教授・竹藤幹人助教)と共同でポスター発表いたしましたのでお知らせします。

学会名

American Heart Association (AHA) 2019 Scientific Sessions(2019年11月16日~11月18日)

発表日時

2019年11月17日 (米国時間)

場所

Pennsylvania Convention Center (米国フィラデルフィア)

ポスター発表

タイトル

An Orally Available Novel Antagonist Against Corticotropin Releasing Hormone Receptor 2 Prevents Cardiac Dysfunction In Mouse Heart Failure Model

発表者

Mikito Takefuji~{1}, Hyi-Man Park~{2}, Ayako Tsuchihira~{2}, Masashi Ohmi~{2}, Akiyoshi Fujiuchi~{2}, Yumi Isogai~{2}, Toyoaki Murohara~{3}

1; NAGOYA UNIV SCHOOL OF MEDICINE, 2; RaQualia Pharma Inc., 3; Cardiology, NAGOYA UNIVERSITY

【発表の概要】

名古屋大学との共同研究で見出された低分子CRHR2拮抗薬※1:RQ-00490721は、マウスの心不全モデルにおいて心肥大の進行抑制効果や心機能低下の抑制効果を示しました。本結果は、低分子CRHR2拮抗薬が慢性心不全治療薬として有望であることを示唆しています。

当社は産学連携を積極的に推進し、当社とアカデミア発の新薬の創製により、医療への貢献を目指してまいります。

以上

発表ポスター(ePosters)へのリンクは下記になります。(※プラグインが必要です)

【ご参考】

CRHR拮抗薬(corticotropin-releasing hormone receptor 2)--- 当社と名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座循環器内科学(室原豊明教授・竹藤幹人助教)は2015年10月に「心不全治療薬の開発を目的とした特定タンパク質に対する選択的阻害剤」に関する共同研究契約を締結し、共同研究を進めてまいりました。当社の創薬プラットフォームを効率的に活用することで同タンパク質(CRHR2)を選択的に阻害する化合物群を見出し、2018年4月11日に名古屋大学と当社は新規心不全治療薬に関する物質特許を出願いたしました。これらの成果により、従来と全く異なるメカニズムで効果を発揮する新しい心不全治療薬の開発につながることが期待されています。