2022年11月3日(現地時間)、当社連結子会社のテムリック株式会社(以下「テムリック」)の導出先であるSyros Pharmaceuticals Inc.(本社:米国マサチューセッツ州、以下「シロス社」)が、テムリックがシロス社に導出したレチノイン酸受容体α作動薬(タミバロテン/TM-411/SY-1425、以下「タミバロテン」)につきまして、現在実施中の第Ⅱ相臨床試験の初期データの学会報告を行うことを発表しましたのでお知らせします。

タミバロテンはレチノイン酸受容体のαサブタイプ(RARα)選択的な作動薬であり、強い分化誘導活性を示すことから他の抗腫瘍剤との併用による相乗効果が期待される化合物です。シロス社は、2021年9月より、RARA陽性の未治療unfit※1急性骨髄性白血病(AML)を対象として、タミバロテンをベネトクラクス/アザシチジンと併用した三剤併用療法の第Ⅱ相臨床試験(SELECT-AML-1、以下「本試験」)を実施しておりますが、このたび、第64回米国血液学会年次総会(The 64th ASH Annual Meeting and Exposition)※2において、本試験の安全性導入部分(Safety Lead-in)の初期データを報告することを明らかにしました。

発表表題:Initial Results from SELECT-AML-1, a Phase 2 study of Tamibarotene in Combination with Venetoclax and Azacitidine in RARA-positive Newly Diagnosed AML Patients Ineligible for Standard Induction Chemotherapy
セッション名:616. Acute Myeloid Leukemias: Investigational Therapies, Excluding Transplantation and Cellular Immunotherapies: Poster I
セッション日時:2022年12月10日 午後5:30-7:30(現地時間)(2022年12月11日 午前7:30-9:30(日本時間))

発表抄録:https://ash.confex.com/ash/2022/webprogram/Paper156564.html(英文、外部サイトへ移動します)

テムリックおよび当社は、シロス社との連携をより強固にすることにより、必要とされる支援を遅滞なく実施するよう務め、今後のマイルストン収益およびロイヤルティ収益の早期獲得を目指して、効率良い業務マネジメントに尽力して参ります。

以 上

【ご参考】
シロス社の公式発表につきましてはシロス社のホームページをご覧ください。

※1 Unfit: 高齢者など標準化学療法に不適な患者層を指します。
※2 第64回米国血液学会年次総会は、2022年12月10日~2022年12月13日の期間、米国ルイジアナ州ニューオーリンズにおいて開催されます。詳しくは学会のホームページをご覧ください。