2021年3月4日(米国時間)、Syros Pharmaceuticals Inc.(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、最高経営責任者:Nancy Simonian、以下「シロス社」)は、当社連結子会社のテムリック株式会社(以下「テムリック」)がシロス社へ導出したレチノイン酸受容体作動薬(タミバロテン/TM-411/SY-1425、以下「タミバロテン」)について、2021年2月に米国における第Ⅲ相臨床試験を開始したことを発表しましたのでお知らせいたします。

現在は患者登録のためのスクリーニングを実施しております。登録され次第、順次被験者への投与がなされる予定です。

本試験は、RARA陽性未治療高リスクMDS(HR-MDS; higher-risk myelodysplastic syndrome; 骨髄異形成症候群)患者を対象とし、タミバロテンにアザシチジン(ブリストル・マイヤーズ スクイブ)を併用した場合の奏効率(CR率)を対象群(プラセボにアザシチジンを併用)と比較する第Ⅲ相臨床試験です。

テムリックは2015年9月に、北米および欧州におけるタミバロテンの癌治療薬としての開発販売権をシロス社に許諾するライセンス契約を締結しており、シロス社は同社が開発したバイオマーカーを用いてのタミバロテンの癌治療薬としての有用性を検討しております。テムリックは、シロス社の開発の進展に伴い、契約一時金の受領の他、開発段階に応じたマイルストンおよび発売後のロイヤルティを受け取る権利を得ております。

以 上

【ご参考】

シロス社の公式発表は、シロス社のホームページをご覧ください。