平素は当社グループにひとかたならぬご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。また、当社第16期定時株主総会において取締役に再任いただいたことに深謝申し上げます。

 

バイオ産業を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染拡大を契機に大きく変わろうとしています。世界各国の財政状況の悪化に伴い、費用対効果が高い医薬品やソリューションへのシフトがより一層進んでいます。

 

私たちの2024年から2026年までの経営計画における重点施策は、「創薬バリューチェーンの強化」、「開発パイプラインの拡充」、「事業収益規模の拡大」です。これらを実現するためにはイノベーションを起こしていく必要があります。そのカギとなるのは“人”です。社員と会社の双方が健全に成長するために、社員各人の適性と個性を活かせる役割と環境づくりに取り組んでまいります。

 

私たちは、引き続き創業以来のスローガンである「innovators for life」を掲げ、未だに数多く存在するアンメット・メディカル・ニーズ(未だに十分な治療法がない医療ニーズ)に対する画期的な治療法の創出に挑み続けます。私たちが創出した治療法を世界中の患者さんにいち早く提供することで、患者さんにとっての存在意義を高め、企業価値の向上を追求し続けてまいります。

代表取締役
武内 博文

平素は当社グループに格別のお力添えを賜り、厚く御礼申し上げます。

 

2024年3月26日開催の当社第16期定時株主総会において取締役に再任いただいてから早一か月が経ちました。
選任いただいたことに深く感謝するとともに、株主の皆様をはじめとするステークホルダーの皆様のご期待にお応えせねばならないという思いを胸に日々を過ごしております。

 

当社は、2024年2月14日、2026年までの3カ年の中期経営計画(「事業計画及び成長可能性に関する事項」)を公表しました。同日に発表したファイメクス株式会社の株式取得による子会社化も2024年3月26日に無事完了し、新たなグループ体制のもと、企業価値の向上に向けた種々の取り組みが現在も進行中です。当2024年12月期においては、特に、創薬バリューチェーンの強化とビジネスモデルの進化に焦点を当て、当社グループの成長性と収益性の向上を図ってまいります。

 

医学がこれだけ発展した現在でもなお、病に苦しむ方々が数多く残されているという状況には変わりがありません。一つでも多く、一日でも早く、新薬を患者さんのもとに送り届けることがバイオ産業に携わる私たちの使命です。「イノベーションの力で、いのちに陽をもたらす」という当社のMission達成のため、真摯に挑戦するイノベータとなるべく不断の努力を重ねてまいります。

取締役執行役員(経営管理担当)
須藤 正樹

第16期定時株主総会では株主の皆様からの信任をいただき、厚く御礼申し上げます。当社が置かれた状況を鑑み、その責任の重さを再認識しております。

 

この数年間、当社は強みである低分子創薬のプラットフォーム技術に対する投資を行ってまいりました。イオンチャネル創薬の成功可能性を高めるためのタンパク質立体構造解析や、当社の疾患領域・標的分子の拡張を目指したmRNA結合低分子創薬の共同研究などを進めており、これらの共同研究・提携から創出した当社の新たな価値を一日でも早く株主の皆様にお知らせできるよう取り組んでおります。

 

このたび、当社は標的タンパク質分解誘導のプラットフォーム技術を持つファイメクス社をグループに迎えました。これは、ファイメクス社の創薬力と創薬スピードが優れていることに加え、当社の強みである低分子創薬とのシナジーが十分に得られるとの判断からです。両社の強みを相乗的に活かし、がんや中枢神経系疾患などアンメットニーズが高い領域での新薬創出を加速化させます。

 

当社とファイメクス社のミッションはいずれも「イノベーション」を含みます。困難を克服することなくイノベーションは生まれません。最新の科学技術を活用した革新的な創薬によって新薬を生み出し、社会に貢献することが私たちの存在意義です。名古屋と湘南の2つの拠点からそれぞれ開発品を創出することで収益向上に貢献し、両社がともに成長できるよう、全力で努めてまいります。引き続き、ご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

取締役執行役員(研究開発担当)
宇都 克裕

第16期株主通信に掲載しておりました、社外取締役インタビューのフルバージョンを公開しております。ぜひご一読ください。